不自由な自分を抜けだしたい旅。(滋賀県 みほミュージアム。永源寺ダム)

眠れない、頭がさえない、カナダに行くことへのプレッシャーを感じる。

気が付くと、不自由な自分がいた。人が怖い。煩わしい。人の目が気になる。

やらなくてはいけない事があるのに、手が着かない。自由ではない自分がここにいる。

 

毎週末雨で何もできない。のんびりと本を読んで過ごすものの、畑や庭の管理が内心気になる。やっと少し眠れるようになり体が以前より楽になってきた。

思い切って本で読み気になっている滋賀県の【みほミュージアム】に行うと思う。

前日夕方は雨。悠里から電話あり。車を買い替えたい。自分の実印と印鑑証明が必要だという。そんな急に!こちらで実印を作り、私が登録に行くと委任状など手続きがだいぶ大変だと分かる。ところが本当に不思議だ。帰り道、用事でトヨタカローラに寄る。国京さんに話すと、私が車を買い悠里が使用者にすれば、私の実印で手続きできると分かる。そういえば恵の時もそうだった。

いつもこうした偶然に助けられている。今後の為に悠里の実印は作る事にするが、今回は私の実印で手続きをする。

次の偶然は悠里が今滋賀県にいるという事。悠里の仕事が終わり次第会って、書類をもらう事にする。偶然にしては寸分の狂いなし。

 

7月6日 6時出発 外は雨。多分西に行けば止むだろう。高速に乗り家から離れれば離れる程解放感がある。【名港トリトン】はジェットコースターに乗っているような不安定感があり、海に吸い込まれるような恐怖を感じる。明石大橋の巨大さを体験した後、この橋にも大分慣れた。今回、橋の色や形がそれぞれ違うのを眺めることができた。今まではそれさえも見る事が出来なかったんだな。【新名神高速】がナビに載っていない。道なき道を走るナビに不安を覚える。何か自分も地図の中を移動している気分になる。途中のSAで地図を確認した。何回か走ればこの道にもなれるだろう。

 

信楽インター】で降りると道に狸の置物が目立つようになる。この土地でな親しみがあり、大事にされている物なのだろう。本の通り山道に入る。時間に余裕があり、途中の茅葺屋根の施設に入る。自然農法を実践しているところだった。土が悪いと害虫が出るらしい。自然とは植えっぱなしで手を掛けない事ではなく、土台の土をしっかり作ることで強い野菜を育てるという事か。

いよいよ【見本ミュージアム】に。駐車場からもうこの施設の世界に引き込まれる。チケット売り場までは苔むした林の中を行く。チケット売り場は円形の独特の建物データ存在感いっぱいに迎えてくれた。

中国人の団体がいて騒がしいのが残念。美術館まで歩きたかったが、前を行く中国人団体の後ろでは落ち着いて歩けない。カーとに乗っていく。写真で見て分かってはいてもトンネルを抜けた時は息を飲む。人里離れ桃源郷が現れる様に、まるでそこにずっと昔から立っていたかの様に、静かに佇ずむ美術館はあった。

 

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美術館に入り声を失う。正面の窓の景色は,それさえも美術品の様に美しい。景色が、自然がこんな風に主役になる事に驚き、感動する。

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美術館入り口 

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石田さんが本に書いていたエジプトの【ホルス神】が早速迎えてくれる。思っていたものより随分小さいが、とても艶めかしい。そこに確かに魂の様なものを感じる。

説明があるので、ただ見るのではなく、背景を知り感じる事が出来る。何千年も前の人を見る事は出来ないが、目の前の作品には作者の思いが込められ、そして願いが込められている。何千年と経っても人は余り変わっていないのかもしてない。今も昔と同じように悩み、祈り、暮らしている様に思う。

 

悠里と予定をもっと合わせておけば良かった。様子が分からないので、とりあえず早めに美術館をで、近江付近に向かう。西の山は比叡山か。京都は直ぐそこだ。琵琶湖は見えないがすぐ近くにあることを感じられる。【クラブハリエ】まで行きたかったが、悠里と連絡が取れ、東方向、道源寺ダムに向かう。途中安土の看板が見える。安土城はどの辺なのか。里山から扇状地の様に水田が広がる。信長がこの穀倉地帯と、琵琶湖の水源を備えた安土を選んだ訳が、分かる気がする景色だ。

 

ダムまでの道は少しづつ山道になるが、思ったより寂しく、辺鄙な場所でない。ここに悠里がいると思うと初めて来た場所だが、心細さはなく、久しぶりに会えることにワクワクする。やっと会えた悠里は以前より白くなり前髪も伸びもう男の子ではなかった笑。ホッとする。この道の先はもう三重県らしい。そこにイオンモールがあるのでそこで食事をすることになる。初めて目の前で肉を切りて焼くステーキを食べた。

二人で飲んだスイカジュースが美味しかった(^^♪

 

イオンモールの横が高速インター。そこから四日市JCTは直ぐだった。また新しい道を覚える事が出来た。刈谷で温泉に入り帰路に着く。