2019 kanadiann Rockies  ペイト湖 コロンビア大氷原

7月24日 

朝食はホテルのバイキングを食べる。種類もあって美味しいが、朝から沢山は食べられない。8時30分 ホテルの前でツアーの迎えを待つ。今日は【ジャスパー国立公園】に行く。氷河の上に立てる事にワクワクするが、どのくらいの寒さなのか想像できずに緊張する。大きめの四駆で若い女性が迎えに来てくれた。想像していたのと違い少しびっくり。彼女はワーキングホリデーでカナダに来ているらしい。この時まで略してワンホリの事を私は知らなかった。(1年間限定で海外で働くこと。ビザなど手続きが簡単らしい)

 

運転席横に座れたので、景色を堪能できた。信号のほとんどない広い道路の途中にオーバーブリッジが何か所かある。これは道路で分断された森の動物用の橋だと聞く。

自然や動物を大切にするカナダらしい。

車で走ってすぐに【ボー湖】に着く。氷河湖特有のミルクブルーが光の加減で様々な色に変わる。目の前には氷河が見える。ここから出た川は東のロッキー山脈に阻まれて、4,000キロ離れた西海岸まで流れてゆく。鮭もここまでは登ってこれない。この辺の熊は木の実を食べ、冬眠の前に小動物を食べるらしい。

今日は天気が悪く気温も低い。散策の道も整備されているが、行く気になれなかった。

 

次は楽しみにしていた【ペイト湖】。似たような感性を感じる石田さんが素晴らしい場所に選だ所だ。雨が降り出した。この辺の雨は降ってもすぐ止んでしまう。乾燥しているので濡れてもすぐに乾く。なので傘をあまり差さないらしい。違う土地に来たことを肌で感じる。ペイト湖までの山道には花が多く、ガイドさんに花の名前を聞きながら歩く。

途中、木立の向こうに湖は見え隠れするが、見ない方がいい。視界が開けた時の驚きの為に取っておく。頂上から眼下に広がる【ペイト湖】は山と雪に囲まれた中に、鮮やかなミルキーブルーを湛えていた。他の観光客はなくツアーの6人のみ。とても静かだ。お弁当のおむすびを食べているとリスが来る。ここにはピカというナキウサギの様な小さな動物もいるらしい。岸辺で見るより上から見る方がより鮮やかな色になる。人がよりつけないところに静かに佇むこの湖が一番氷河湖らしく神秘的だった。

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【コロンビアアイスフィールド】までの道は大自然を感じる。広々としているが落石だらけの道。いつ落ちてきてもおかしくない。道の横にできた花の群生地がどこまでも続く。

小雨模様の中、目の前に氷原が見えてきた。今から雪上車に乗って向かうのはその氷原から流れ出た【アサバスカgurennsya-】 氷原は広大でクレバスだらけ。立ち入ることはできない。それは氷河に立った時思いしる。雪上車はこの氷河と南極にしかないらしい。雪上車のガイドは盛り上げるよう、滑らかな英語で淀みなくしゃべり続けている。他の人は笑ったりしているがさっぱり分からない。

溶けだした氷河の水は集まり流れを増して、青い氷の上を流れ落ちている。こんなに沢山の氷河が溶けて大丈夫なのか。いよいよ雪上車から氷河に降りる。外は小雨が降り風は氷原から吹き降ろされる。風にあおられ氷の上で勝手に滑ってしまう。やっとのことで前に進むが、その冷たさと、足元の不安定さ、底で青白く光る氷河。自然の真っただ中に放りださどうすることもできない。雪上車までは下り。風は容赦なく押してくる。

滑らないよう足元を確認し下る。

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【グレイシャースカイウォーク】は断崖絶壁にガラス張りで造られていた。昔はそこまで氷河があったという事。日本語音声ガイドがあってありがたい。見渡す山々には野生動物が自由に暮らしているのだろう。ガラス張りの通路から下を見ると神経がピリピリと痛むようだった。

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帰路バンフまでは2時間余り。途中日本では見たこともない鮮やかな虹を見る。

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バンフの街で夕食。もう9時頃だ。こんな夜遅くに食べるなんて非日常だ。いつまでも明るいので時間の感覚がおかしい。

バンフの店員はとてもフレンドリー。黒ビールがまろやかでとても美味しいかった。

車ではないので気兼ねなくお酒が飲めるのは楽しい。夜のバンフの灯りは優しく、歩くのは本当に気持ちが良かった。