2019 Canadian Rockies 日本に帰国

  7月28日 朝8時前に部屋を出る。

迎えのバスのドライバーは「ヒロシ」さんだった。朝早くてテンションはだいぶ低い。

名残惜しい、寂しいというより、やり切った感が強い。帰りの道は来た時と同じ様に屏風の様な山が見送ってくれた。あんなに間近で見たかった貨物列車が、バスと並走して走る。

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来る時は景色に釘付けだったが、帰り路は風景をビデオ撮りながら眺める

道が平地に出てきた。山々は後方に下がってゆく。ロッキー山脈は、この平地が褶曲し押し上げられてできたのが分かり安い。平地はどこまでも広がる。この場所の目印は何だろう。息子が和食を食べたいと言ったがそれはよく分かる。私もほんの一週間で味噌汁が恋しい。空港が近づく。息子たちは国際線まで送ってくれる。最後の最後に名残惜しくて涙が出た。いい旅をありがとう。

 

英語での出国は戸惑う。成田と違ってあまり調べていなかった。早めに搭乗口に着き読書。ここでもやり切った充実感がある行の飛行機より少しゆとりがある

席は翼より前、横は外国人の若い男性。この人は全く席を立たなかった。

乗務員で一人とても冷たい感じの人がいたのは残念だった。本を読みたかったが暗くなってしまうので読めない。余り眠れない。それでも10時間20分はそこまで苦痛ではなかった。

梅雨明け前に日本を出たが、今はどうだろう。出国の時と比べて随分混み、また場所も狭くて古い気がする。荷物を受け取り審査を受けて出るが順路が分りにくい

成田エクスプレスの指定席を取る。並んでいるのは海外の人ばかり。言葉が分からない

国で自分で旅をするのは凄いと思った。電車は待たずにすぐ乗れた。無性に魚が食べたくて、焼きサバ寿司を買う。美味しかった。景色は東京が近づくにつれ、ごみごみしてきた。品川駅の乗り換えもスムーズに済む。

 

前の4人連れの女性は保育士か、小学校の先生か、子供の名前を出して大声で話している。ごく普通の感じだが、やかましいのも気になるし、非常識に呆れる。

掛川駅に着いた。アクアが待っている明日は仕事だから早く寝なくては。家に帰りたくないというより、あんな小さの所で小さな事にこだわって生きるのが馬鹿らしくなる。ただいま。窓を開け、風を通し、着替えてすぐ寝る

熟睡し、翌朝2時30分に目が覚める。荷物を整理し、洗濯をする。植木鉢を元に戻し水を掛ける。またいつもの日常が始まる。でもこの経験を何かに生かしたい。森口さんは何かが変わると言ったが何も変わらない。仕事に行けば息苦しい日々が始まった。何も変われない。楽にも自由にもまだなれない。この経験を無駄にしたくない。動かないと沼の水の様によどんでしまう。私は泉の様に新鮮な水をたたえるよう、失敗してもとりあえず動こうと思う。