令和3年7月29.30日 群馬県 みなかみ 谷川岳

谷川岳 一の倉沢

土合駅 別名モグラ駅の線路



5月からみなかみ町でラフティングのインストラクターをしている娘に会いに行く。

初めての場所で距離もある。圏央道も初めてだ。ナビが古く最新のデータは入れられないと分かり不安だが看板もあり何とかなるだろう。

コロナ禍で県外に出る不安はあるが思い切って行くことにする。長男も誘い10時30分に上毛高原駅に新幹線で到着予定。それに間に合うように着きたいが初めての場所でナビどうりに着けるだろうか。

緊張してすっきり眠れないまま3時に家を出る。出がけに雨が降ってきたが、今日は晴れ予報。通り雨と思い出発する。東名に乗るころには豪雨となる。ラジオで菊川市にピンポイントで警報が出ていると聞き、家の事が心配になるがどうしようもない。焼津あたりで雨を抜けた。

久しぶりに静岡県を出る。東西に長い静岡と比べ神奈川県は短く感じる。

暫く走るといよいよ圏央道の案内表示が出てくる。わざと難しくしているように思う線での表示は、初めての人にはイメージしにくい。

何とか間違わずに分岐に入り、その後も合流が続く。進路を北にとり圏央道に入った時はホットした。田園地帯や川、街は似ているようでどこか違う様で、新鮮に映る。

厚木、相模原、知っている地名に地図の上を走っているような楽しさを感じる。

八王子JCTは中央道の分岐。そして首都圏にも道は伸びる。以前中央道から高尾山に来た懐かしい場所だ。道を北上しあきる野市青梅市へと続く。

鶴ヶ島JCT、この分岐で関越道、茨城つくば方面へと道は分かれる。ついに待望の関越道に入る。

藤岡JCT、高崎JCTまでは知らない地名や平凡な風景が続く。この分岐で一方は上信越道、長野県佐久、小諸方面、一方は北関東自動車道、栃木県へと続く。北上し、前橋、渋川、赤城へと向かう。少しずつ標高が上がり赤城高原に着く。ここからみなかみまではあと少し。時間はまだ8時30分。木陰で本を読み過ごす。みなかみに行く途中の高速から異様に長い建物が目を引く。何かの実験施設だろうか。インターを降りまずは悠里のアパートに向かう。田舎の風景の中に高層の建物。意外と綺麗で安心する。高原駅も早めにチェックしておこう。そして向かった先は高速から目を引いた建物だった。きっと積雪が多く長いホームになったのだろう。長閑な田舎の風景と比べて、駅の中は掛川駅よりおしゃれで、見栄えがしてびっくりした。

時間まで観光案内所で近くにどんな場所があるのか見ておく。時間になり下ってくる乗客の中に息子を見つける。久しぶりで懐かしく、違う場所で会うことに不思議な気持ちなる。11時に娘と合流する。天気が崩れないうちにさっそく谷川岳に向かう。

多少の山道を行くだけでロープウェイ乗り場に着く。頂上付近は雲で見えない。危険で荒々しいと思っていた谷川岳にこんなにも簡単に登れる事に驚く。天気が心配で一の倉沢までガイド付きのトロッコ風電気バスに乗り行くことにする。立派なブナの林を行く。説明があることでこの土地をより理解で、静岡とは違う自然に魅力を感じた。たどり着いた一の倉沢は思い描いていた通りの迫力ある場所だった。まさに幽玄で屏風岩は迫るように立ちはだかる。谷を覆う雲がより雰囲気を際立たせる

暫く留まっていたかったが、心配した雨が降り出し急いでバスに乗り込む。遠足できた小学生の長い列を何とか避けながら進む。途中ブナの木が雨水を根元に集める樹幹流の仕組みを聞く。それを実際に見れた事は貴重な体験だった。

谷川岳資料館を見て、昼食を食べ、念願の土合駅に行く。そこは不思議な世界だった。田舎の寂れた駅舎に入ると、タイムスリップしたかのような古い通路を心配になるくらいに進む。たどり着いた先は、果てしなく地下へと続く長い階段が、薄暗くぼんやりした明かりの中にあった。余りに長すぎて、終点は見えない。降りようか迷いながら下って行く。幅、10mほどの階段の隅には岩がむき出しの水路があり、絶えず水が流れ落ちる。降りてしまったら486段の階段を上ることになる。好奇心からホームまで行ってしまう。そこは異次元の世界と言われれば納得してしまうような、靄が掛かりひんやりとした場所だった。頂上の地上を目指し486段の階段を上ってゆく。

今夜宿泊のペンションに行く前に、ラフティングで下る利根川の遊歩道を歩く。

急流あり、大岩や飛び込みのできる渕あり、一枚岩の滑床の亀裂が水路の場所ありと表情豊かで自然味に溢れている。

ペンションはヨーロッパの家庭的な雰囲気で、大きさも丁度よくとても寛げた。

ゴールデンレトリバーが5頭いたが、すっかり疲れ切った様子だった。豪華さはないが

丁度よい大きさと、部屋も自分の部屋の様に寛げる感じが良かった。庭はイングリッシュガーデンで沢山の植物が調和して、競いあう事もなく、自然のままを大切にしているのが分かった。

地ビールを飲み、美味しい食事を食べ、大満足の一日だった。